老後資金は“人生の午後”の安心券:定年後10万時間をどう生きる?

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「定年後の時間」は働いていた時間より長い!?
実は定年後には、約10万時間の自由時間があると言われています。
“人生の午後”ともいえるこの貴重な時間を、あなたはどう過ごしますか?
安心して豊かに生きるためには、時間だけでなく「経済力」が欠かせません。
本記事では、セカンドライフの支えとなる老後資金の考え方と準備方法を、わかりやすくお伝えします。


はじめに:「定年後の時間」は働いていた時間より長い

「定年後の生活は、人生の“おまけ”」——そんなふうに思っていませんか?

実は違います。
私たちは現役時代、約9万時間を仕事に費やしますが、定年後は10万時間以上の自由時間があると言われています(※1日14時間×20年=10.2万時間)。

つまり、「老後」は“人生の午後”であり、その長さはむしろ働いていた時間以上。
この時間を豊かに過ごすには、「時間」だけでなく、それを支えるお金が不可欠です。

セカンドライフを支える3つの柱

老後の生活設計で大切なのは、「経済力」「健康」「生きがい」の3つのバランスです。

  • 経済力:生活費・退職金・年金・貯蓄・保険・投資など
  • 健康:生活習慣、運動、医療への備え
  • 生きがい:家族や趣味、地域との関わり

どれか一つが欠けても快適とは言えませんが、なかでも「経済力」は自由と安心の土台。
趣味や旅行を楽しむにも、健康を維持するにも、まずは“お金の土台”が必要です。

老後にかかるお金はどれくらい?

では、実際にどれくらいの生活費が必要になるのでしょうか。

2人以上の世帯では、

  • 定年前(50代):月約36万円
  • 定年後(65歳以降):月約31万円
  • 70歳以降:月約25万円

単身世帯では、

  • 月平均支出:約14万円(+社会保険料など)

(出典:総務省 家計調査(2024年)

支出が減っても、収入も大きく減るのがセカンドライフ。
赤字になれば、貯蓄や退職金を取り崩す必要が出てきます。

「長生き」がリスクになる?

日本人の平均寿命は年々伸びており、女性は85歳以上、男性も81歳を超える時代です。

「長生きすること」それ自体がリスクなのではありません。
問題は、収入より支出が多い状態が長く続くことです。

これが、いわゆる“長生きリスク”

現役時代のように収入があるわけではない中、
どうやって資産を減らさず、暮らしていくか。

ここに「老後資金」の考え方の重要性があります。

今からできる!老後資金の準備 3つの視点

① 支出を見直す

家計の固定費、交際費、保険料などを点検。
「生活費=命の燃料」。燃費のいい生活設計が必要です。

② 働き続けるという選択肢

年金の繰下げ(最大75歳まで)で、将来の受給額を増やすという方法も。
働くことが「生きがい」や「社会との接点」にもつながります。

③ 少額でも資産形成を始める

NISAやiDeCoなど、非課税制度を活用しながら、
“当面使わないお金”でじっくり資産運用することも、資産寿命を延ばす工夫です。

結びに:「老後のお金」は未来の自分へのプレゼント

セカンドライフを安心して生きるための“切符”は、「老後資金の備え」です。

老後を迎えてから慌てるのではなく、
今の自分が、未来の自分にどんな準備をしてあげられるかが大切です。

「老後資金を考える」ということは、
単に貯金額を計算することではなく、
自分らしく人生の午後を生きるための作戦を立てることではないでしょうか。


【シリーズ予告】「老後資金を考える」次回以降もお届け予定!

本記事は、今後展開するシリーズ「老後資金を考える」の第3回としてお届けしました。
今後は、

  • 年金の仕組み
  • 退職金制度の活用法
  • NISA・iDeCoの実践的な活用法
  • セカンドライフの家計再設計法

などをテーマに、わかりやすく掘り下げていく予定です。
ぜひフォローして次回をお待ちください!

📌参考資料

本記事は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が作成した
「リタイア前後に知っておきたいお金の話(ベテラン層社会人向け)」の内容をもとに構成しています。

💬あなたは、老後10万時間をどう過ごしたいですか?

あなたの理想のセカンドライフや、老後資金に関する不安・疑問があれば、ぜひコメント欄で教えてください。
一緒に“人生の午後”を考えていきましょう。


✅ 注意事項
本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆しています。
制度は今後変更される可能性があります。
実際の税務処理は税理士・FPなどの専門家にご相談ください。

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